日々の暮らし

【引きこもり】がテーマ「小説8050 林真理子」読みました!

先日から読み始めたこの本。
ハードカバーの小説ですが
さほど字も小さくないので
読みやすかったです。

・・・っていうか、途中でやめられない(^_^

小説ではなく、
ノンフィクションではないかという
ぐらいリアルな描写で淡々と
ストーリーが展開されていくので、

この先どうなるの・・・?という

好奇心であっという間に読み終えました。

この本を選んだ理由

林真理子さんの小説で、
「引きこもり100万人時代」に必読、
とか

「引きこもり100万人時代」
生きるすべての日本人に捧ぐ、
絶望と再生の物語」

本の帯に書かれています。

新聞の見出しに紹介文には
「引きこもり」がテーマと
書かれていました。

「ルンルンを買ってお家へ帰ろう」
あの林真理子さんが


この重いテーマをどんなふうに
描くんだろうって

単純に好奇心から読んでみたいなって
思っていました。

本屋さんをうろついていると
新刊紹介のところに山積み!

他にも「本屋大賞」の作品として
紹介されているものがあり、
他の本も買いたいなあと
目移りするものの、
とりあえず目的のこの本をゲット。

早く読みたくて(珍しく)帰りの
電車から読み始めました。

あらすじ

有名中学に合格したのちに、
医師を目指したものの
7年間引きこもりを続けた長男と、


子供のいじめの被害をずっと気づかないで
過ごしてきた両親が何をしていくのかということ。

この本には、引きこもりの問題だけでなく、

家族のかかわりにテーマを描いたもの。
部屋にずっと引きこもった大きな子供に対して、

周りの人間は何をすることができるのか
というのが大きなテーマ。

いじめ、夫婦関係など、
世の中で多くの人が悩むであろう問題が
凝縮されています。

感想


本の中で印象的な父親の言葉がありました。

~~~~~~~~~
説教をしたとは思わないし、人生訓を垂れたつもりもない。

が、ことあるごとに、生きるうえで大切なことを語るのは、

父親の大切な仕事だと思っていた。

~~~~~~~~~

「生きる上で大切なことを語るのが父親の大切な仕事」

このセリフ、

まさしく算命学でいうところの、


父親は縦線の精神部分を子供に伝え
母親は現実部分を子に伝えるということ。

父の立場として
「子供には、精神論を常に述べ伝えてきた」
ことを妻に語るシーン。

ネタバレになるといけないので、
あまり書けませんが、

父のこのセリフから、

父としての役目を彼なりに
果たして来たのだという想いが感じられ、

ラストシーンには
私の目にも涙。

世間の父親

はたからみると育児にまったくかかわって
いないと指摘される父親は多いもの。

けれど、父親の立場からすると、

うまく口に出せないけれど、
ぶっきらぼうだけど、

子を想う父の気持ちは
母親にも負けないぐらい
強さがあるかもしれません。

オムツはいままで変えたことないし、

離乳食は食べさせなかった、
お風呂にもいれなかった・・・・

仕事ひとすじでひたすら
家族のために頑張ってきた。

それが、家族のためと思っていた。

どこかですれ違いがおきて
ずっと気付かずに走ってきた。

もしかすると、
どこかで気づいていたかもしれない、


けれど真正面から
向かい合うことができなかった・・・
そんなお父さんたちは多いはず。

あくまでも父親の気持ちは
想像でしかないけれど、

とっても切ない
気持ちになりました。

最後に

わりと分厚い本で、幅3センチぐらいかな・・・
軽快なタッチで
読みやすく、この先どうなるのだろう・・・という

ドラマのあらすじを追っていくような感じで

読み進めることができました。

私がこの本を読んだ話を
職場のランチタイムにすると、

8020じゃなくて?

といわれ・・・

ああ、確かにありますよね。

8020運動が・・・・(笑)

80歳になっても20本の
自分の歯を残すことができるように、
しっかりと歯の手入れをしましょう

という

あの運動です。

もう、本の話よりも
歯の話題で盛り上がって
終わってしまいました!

そしてそのあと、

それって実話?と聞かれました。
それぐらい自然な日常にありがちな
話ということですよね。

色々なテーマが織り込まれ、
考えさせられる一冊でした。

では(^^♪